「鬼滅の刃」は子供に見せたくない?その理由と悪影響は?

鬼滅の刃 子供に見せたくない R12

空前の大人気となっているアニメ「鬼滅の刃」。

「鬼滅の刃を見ていないの?」「鬼滅見ようよ」と押し付けてくる行為=キメハラという言葉も誕生し、

子供から大人まで大人気となっています。

しかし、アニメでは惨殺のシーンなどがあり、「鬼滅は子供に見せたくない」という親の意見が多数上がっています

この記事では、「鬼滅の刃」を子供に見せたくない理由と悪影響について考えてみました。

目次

「鬼滅の刃」は子供に見せたくない?ネットの声まとめ

https://twitter.com/kimetsu_off/status/1320342701812842498

「鬼滅の刃」は子供に見せたくないという意見がツイッターにたくさん上がっています。

https://twitter.com/VLdK0OZl0f8ZTlh/status/1325790845749010432

確かに、鬼滅の刃は「家族を殺された」「鬼を殺す」など過激な描写が多いですよね。

「鬼滅の刃」は、幼稚園・小学校でも大流行しているので、子供たちの「鬼滅遊び」で人を傷つけるような行為は親としてはとても心配になりますよね。

「鬼滅の刃」についての悪影響・その理由の専門家の意見

それでは、「鬼滅の刃」の過激な描写については、専門家はどのような意見なのでしょうか?

東京工芸大教授で漫画評論家の伊藤剛さんは「今の親世代は子どもの頃、自分の親から漫画やアニメ、テレビ番組で『こんなものを見るな』と言われて嫌な思いをした世代。『私はこの作品は嫌だが、あなたが見るのは自由』というように、子どもの意思を尊重するようになってきたのでは」とみる。

残酷なシーンなどについては「視覚表現の子どもへの影響は一人で見る場合と、親や友達など一緒に見る人が居る場合とでも変わる。こういう表現があったからこういう悪影響が出た、ということは簡単には言えない」と指摘する。

子どもたちの間にも人気が広がったことで、SNS上などでは「残酷な場面があるが、自分の子に見せてもいいのか」などと悩む保護者の声も出ている。映画は、劇場公開にあたって「12歳未満には保護者の助言・指導が必要」とされるPG12に指定されている。

引用 https://digital.asahi.com/articles/ASNCB4WV8NC7UCVL00B.html?iref=pc_ss_date

家島明彦・大阪大准教授(生涯発達心理学)は「作品は、見るときの年齢やタイミングで着目ポイントが変わる。鬼滅の刃も見せていいかどうか、保護者が子どもの発達の段階を見極めることが必要だ」という。

大事なのは、見終わった後のフォローだという。「子どもは暴力的なシーンを含め、インパクトのある場面を目にすると、まねしたいと思う。一緒に見て、その後、『ここはよかったね』『(現実では)けがしたら、とても痛いね』など、子どもと話をしてほしい」

その際も子どもの発達に応じて声をかける必要がある。抽象的なことを考えられるのは一般に12歳くらいからとされている。小さい子どもには、「これはだめだね」とシンプルに。小学高学年くらいの子どもには、「たとえば鬼が首を失い、死ぬ前の一瞬、人間性を取り戻すことの意味について一緒に考えてみてもいい。これを機に、親子のコミュニケーションをさらに取ってみて」という。

家島准教授は「現実のニュースや他のエンタメ作品にも危険な場面はあふれている。漫画やアニメにだけ『過激な表現、残酷表現について子どもに配慮して』というのはナンセンスだ。子どもにどう与え、そうした表現にどういう風に向き合うかを考えるのが、保護者や周りの大人たちの責任だ」と強調する。

引用 https://digital.asahi.com/articles/ASNCB4WV8NC7UCVL00B.html?iref=pc_ss_date

発達心理学などを専門とする法政大学文学部心理学科の渡辺弥生教授は、幼い子供が残虐な描写から受ける影響についてこう指摘する。

公開中の劇場版『鬼滅の刃』のレイティングはPG12です。つまり、12歳以下の子供に視聴させる場合は、保護者の助言や指導が必要です。見せっぱなしは良くありません。その理由として、まず、暴力シーンに曝露されることは、その後の子供の心にネガティブな影を落とします。攻撃的な行動や考え方、怒りの感情などに関連すると多くの研究で報告されています。

特に幼い子供ほど、善悪の判断や文脈の理解をせずに強い刺激に晒されると、見たまま聞いたままを真似します。“強い者がヒーロー”といった単純な捉え方をしがちです

さらに、類似したシーンを見ると怒りが湧き上がるようになります。記憶の断片が脳内で突如ネットワークされ、考えや行動に繋がってしまうのです。そうすると生活の様々な場面が『呼び水』となり、何度でも怒りが喚起されたりします。

他方、幼い子供ほど『傷つき』『脅威に感じ』やすい傾向が高く、遊びの中でこうした状況に『曝露される』度合いが多いと、トラウマになるリスクも高まります」

引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/5fdf5cd2cb43d047bf6bc7ba47780c548bc47898

どの専門家も鬼滅の刃を子供が見る際は「親の指導が必要」であると述べています。

特に小さい子供ほどそのまま真似をしてしまったり、怖くなり傷つきやすいとも言われています。

映画版は「12歳以下の子供に視聴させる場合は、保護者の助言や指導が必要」のR12指定がついていますが、きちんとフォローできている親は多いのでしょうか?

PG-12 (Parental Guidance)とは

映倫公式サイト 鬼滅の刃 R12
引用 映倫公式サイト

R12とは

小学生以下のお子様が視聴する際、保護者の助言・指導が必要。鑑賞する際にはなるべく保護者同伴をオススメする作品です。小学生以下のお子様にとっては不適切な表現が一部含まれています。が、あくまで「助言・指導が必要」であるため、子供が見てはいけない、というわけではありません。

引用 https://movie.jorudan.co.jp/cinema/rating/

一方、「鬼滅の刃」公式サイトでは、

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の公式サイトは「年齢に関係なくどなたでもご覧いただけます。12歳未満の方は保護者の助言・指導が必要です。是非、多くの方にご覧いただければ幸いです」としている。

引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/7092859da2f37402e1ba8af3668b6e1d7645829b

とされています。

保護者の助言・指導とは具体的に書かれていないし、保護者が助言・指導できるような教育は受けてはいませんよね。

あくまでも保護者の価値観・判断によってしまうような対応で子供たちの安全は守ることができるのか不安に思います。

まとめ

今回は、社会現象となった「鬼滅の刃」の大流行について、「子供に見せたくない」親の意見と専門家の見解をまとめてみました。

今後子供たちが健やかに成長するように、きちんと社会全体で子供たちをフォローしていく環境づくりが必要だと感じました。

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この記事を書いた人

大阪に暮らす主婦です。
お得情報や暮らしのお役立ち情報を発信しています。

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