毎日のお弁当の温めや料理の下ごしらえに大活躍してくれる電子レンジですが、気づかないうちに庫内が油汚れや焦げ付きでベタベタになっていませんか。しかし間違ったお手入れは故障の原因になるだけでなく発火などの事故につながる危険性もあります。
今回は意外と知らない電子レンジ掃除のNG行動と誰でも簡単にできる正しいお手入れ方法について詳しくご紹介します。正しい知識を身につけて安全にキッチンをピカピカにしましょう。
電子レンジの掃除でやってはいけないことは?
良かれと思ってやっていた掃除方法が実は電子レンジの寿命を縮めている可能性があります。まずは電子レンジの掃除でやってはいけないこととして特に注意したい代表的なNG行動をチェックしていきましょう。
アルコールスプレーと漂白剤は絶対NG!
除菌効果があるからと安易にアルコールスプレーを使っていませんか。実はこれがかなり危険な行為なんです。アルコールは揮発性が高く引火しやすい物質です。庫内にアルコール成分が残った状態で加熱すると、スパーク(火花)が散って引火したり、最悪の場合は爆発したりする恐れがあります。
特に加熱直後の熱い庫内に吹きかけるのは絶対にNGです。一瞬で気化して引火するリスクが高まります。同様に塩素系漂白剤(カビキラーなど)も非常に危険です。塗装を一瞬で傷めるだけでなく、加熱時に有毒な塩素ガスが発生する危険性もあり、健康被害に繋がるため絶対に使用してはいけません。
住宅用洗剤も
また、家具用洗剤やキッチン用の強力な油汚れ洗剤も、アルカリ性が強すぎたり界面活性剤の濃度が高かったりします。庫内のコーティングを剥がしてしまい、そこからサビが発生する原因になります。成分が残留しやすく食品に混ざる可能性もあるので使用は避けましょう。
メラミンスポンジも危険!
水だけで汚れが落ちると評判のメラミンスポンジ(激落ちくんなど)ですが、電子レンジの掃除には絶対に使ってはいけません。最近の電子レンジの庫内には汚れがつきにくいように特殊なコーティング加工が施されているものが多いのですが、メラミンスポンジの強力な研磨力はそのコーティングごと削り取ってしまいます。
一見ツルツルに見える庫内ですが、汚れ防止や電波反射のための薄い膜があります。メラミンスポンジは実質的に「研磨剤の塊」なので、この保護膜を削り取ってしまうのです。コーティングが剥げた部分から金属が露出すると、加熱時にマイクロ波が集中してスパーク(火花)が発生し、故障や火災の直接的な原因になります。
同様の理由でクレンザーや金属性のタワシ、硬いブラシも絶対にNGです。一度傷ついたコーティングは元に戻せないので、最初から柔らかい布巾やキッチンペーパーを使うことが重要です。
びしょびしょ雑巾と加熱直後の掃除もNG
水をたっぷり含ませた雑巾でゴシゴシ拭きたくなる気持ちは分かりますが、これも危険な行為です。電子レンジは精密機械なので、通気口や隙間から水滴が内部に入り込むと、基盤がショートして故障します。特にターンテーブルの下の駆動部や天井のセンサー部分は水に弱いため、必ず「固く絞った」布巾を使うようにしましょう。
また、汚れは熱いうちの方が落ちやすいと思われがちですが、加熱直後の掃除も避けるべきです。電子レンジには「ガラス管」や「ヒーター」などの高温部品が露出していることがあり、やけどの危険があります。さらに急激な温度変化(熱いガラスに冷たい洗剤をつけるなど)で、ガラスプレートや内部部品が割れる「熱割れ」を起こす可能性もあります。使用後は10分から15分ほど冷ましてから掃除を始めましょう。
安全で効果的な電子レンジ掃除のポイント
おすすめなのは食品添加物としても使われる「重曹」です。重曹は弱アルカリ性の性質を持っており、電子レンジ庫内の主な汚れである酸性の「油汚れ」や「焦げ付き」を中和して落としやすくしてくれます。
重曹を使った掃除の手順
- 耐熱容器(マグカップなど)に水200mlと重曹小さじ1を入れてよく混ぜる
- 電子レンジに入れ500Wで3分から5分ほど加熱する
- 加熱が終わったら扉を開けずにそのまま15分から20分ほど放置して蒸らす
- 庫内に充満した蒸気で汚れが浮いてきたらキッチンペーパーや布巾で拭き取る
- 最後に固く絞った濡れ布巾で清め拭きをして乾燥させる
この方法なら洗剤を使わずに蒸気の力で汚れを緩めることができるので、ゴシゴシこすらなくてもスルッと汚れが落ちます。また重曹には消臭効果もあるため、こもった嫌なニオイも一緒にスッキリ解消できて一石二鳥です。
出典元:お掃除らいふ
水垢やニオイが気になるときは?
油汚れではなく白っぽいウロコのような「水垢汚れ」が気になる場合は重曹ではなく「クエン酸」が効果的です。水垢はアルカリ性の汚れなので酸性のクエン酸で中和して落とします。使い方は重曹と同じで、水200mlにクエン酸小さじ1を溶かしてチンするだけです。
また、電子レンジ独特のニオイが取れないときは、みかんの皮やレモンの切れ端、コーヒーの出し殻などが役立ちます。
これらは本来捨てるはずのものを再利用できるので経済的でエコな掃除方法です。食べた後にそのままゴミ箱へ捨てる前に、一度電子レンジで加熱してお掃除グッズとして活用してみてはいかがでしょうか。
頑固な焦げ付き汚れを落とすための最終手段
長期間放置して炭化してしまった頑固な焦げ付き汚れは、重曹などの蒸気だけでは落ちないことがあります。そんなときに試したいのが「歯磨き粉」を使った裏技です。
いらない歯ブラシに歯磨き粉を少量つけ、焦げ付いた部分を優しく円を描くようにこすります。歯磨き粉に含まれる微細な研磨剤が汚れを削り落としてくれます。ただし、強くこすりすぎるとメラミンスポンジ同様にコーティングを傷つける恐れがあるため、あくまで「優しく」行うのがポイントです。掃除後は成分が残らないよう念入りに水拭きをしてください。
それでも落ちない場合は、重曹ペースト(重曹と水を2:1で混ぜたもの)を汚れに乗せてラップをし、数時間パックしてから拭き取る方法も有効です。焦げ付きは放っておくと発火の原因にもなるため、見つけたら早めに対処することが大切です。
まとめ
電子レンジの掃除でやってはいけないことを中心に正しいお手入れ方法をご紹介しました。洗剤の直吹きやメラミンスポンジの使用など、ついやってしまいがちな行動が故障や事故の原因になることが分かりましたね。基本は「重曹水やクエン酸水をチンして蒸らす」というシンプルな方法で十分きれいになります。
身近にある安全なアイテムを使って、毎日の料理を支えてくれる電子レンジを大切にメンテナンスしていきましょう。









