モンゴル出身の元力士・逸ノ城。かつては湊部屋に所属し、湊部屋 女将が美人であることも話題になりましたね。逸ノ城さんは、昇進すると女将さんに嬉しそうに報告することもあったそうですよ。「モンゴルの怪物」とまで呼ばれた逸ノ城さんは、はじめこそ新人の女子部員にも勝てないほど弱かったそう。しかし、逸ノ城という名前の由来は「人並外れた才能を持つ”逸材”から来ています。2023年春場所では、十両優勝！逸ノ城さんは、祖国のために日本で勝ち上がった、まさに”逸材”力士だったのです。
元力士・逸ノ城の経歴とプロフィール
- 本名：三浦 駿（みうら たかし）
- モンゴル語名：アルタンホヤグ・イチンノロブ
- 生年月日：1993年4月7日
- 年齢：30歳
- 身長：192cm
- 体重：224kg
- 出身地：モンゴル・アルハンガイ県
モンゴルで遊牧民をしていた少年時代
モンゴルで過ごした少年時代は、首都・ウランバートルから400km離れた草原で、遊牧民として育ったという逸ノ城さん。羊やヤギなどの家畜を育てながら、その季節によって異なる場所にゲルを構え、過ごしていたといいます。
この頃からモンゴル相撲を始めていたという逸ノ城さんは、県大会で優勝した経験もあるのだとか！
祖国で学校に行かず、言葉の習得に苦労
逸ノ城さんは遊牧民として育ったため、学校にはあまり行っていなかったそう。来日した際は、祖国のモンゴル語でさえも流暢に話せなかったのだとか。それゆえ、日本語の上達には苦労したといい、逸ノ城さんをスカウトした石浦外喜義監督（のちに紹介）により、鳥取県体育協会に送り込まれた逸ノ城さんは、日本語も上達し社交的になり、さまざまな競技のアスリートと仲良くなるまでに！
スカウトを受けて日本の相撲界に
2010年、鳥取城北高校相撲部の石浦外喜義監督にその才能を見出され、同大学に相撲留学した逸ノ城さん。スカウトの決め手は、丸太のような太ももだったそうですよ。集まった生徒たちの中でもひときわ大人しく、気が弱く、負けても悔しい顔をしないような少年だったという逸ノ城さんですが、石浦監督はその立派な太ももを見て、「この子は成功する」と感じたそうです。
青天の霹靂！逸ノ城、電撃引退の真相とは
十両優勝直後に突然の引退発表！
春場所で十両優勝し、夏場所で復帰と思われた逸ノ城さんは、突然の引退発表で世間を驚かせました。横綱や大関への昇進も期待される中での引退発表は、まさに青天の霹靂でしたよね。
「腰痛の悪化」は表向きの理由か
逸ノ城さんが引退理由として公表した腰痛の悪化。確かに逸ノ城さんは長く腰痛を患っており、慢性化していたそうです。手術をしても良くならず、歩くのも横になるのも辛いほどに悪化していたとのことで、引退は免れられなかったようです。しかし、これほどまでに急いで引退を決めなければならなかった理由は、他にもあったのです。
アルコール依存症で現役継続不可か
逸ノ城さんは、酒癖の悪さがたびたび報じられており、アルコールが入ると稽古を拒否したり性格が豹変するなどの問題を抱えていました。2023年春ごろからは、練習に顔を出さずに飲み歩くなどの問題行動もあったそうですよ。
師匠との確執に、女将への暴力騒動
2022年末から騒動になっている、逸ノ城さんと湊部屋の師匠・湊親方との確執。この問題は2021年から始まっていたようで、その発端も、前述したアルコール問題だったのだとか。寄って湊部屋の女将に手を上げるなどの暴力行為もみられ、湊親方が白旗を上げたことで、突然の引退発表につながったといわれていますよ。
まとめ
巨漢力士として、夏場所での復帰が期待されていた逸ノ城さん。腰痛の悪化という理由、そしてアルコール依存症や暴力事件という隠れた原因により、相撲界から去ることになってしまいました。張りつめていた糸が切れたかのように、急いで引退していった逸ノ城さんの、今後の幸せを祈ります。
