53年の歴史を誇る明治のキャンディー「チェルシー」、その販売終了の知らせは多くの人に深い悲しみをもたらしました。その後は全国で現状在庫として残っているチェルシーを買い占める人が続出し、中には最後に食べることもできずお別れをした人も。今回はそんな人のためにもチェルシーの代わりとなる類似品の紹介と、チェルシーが販売終了してしまった理由についてまとめました。
チェルシー販売終了に悲しみの声
チェルシーが販売終了すると発表されたのは2024年3月と最近の出来事、その際に多くの人の悲しみの声がSNSにあふれることとなりました。
幼少期に親に買ってもらった思い出や、遠足のおやつとして楽しんでいた人もいたことでしょう。長年愛されてきたチェルシーが販売終了してしまったことに、多くの人が心を痛めていました。
チェルシーが販売終了した理由
チェルシーが販売終了に至った理由として、以下のようなものが考えられています。
売り上げの低下による苦渋の決断
チェルシーが販売終了した理由の1つに、チェルシーの売上が低下していたことが影響しているようです。売上高は2002年度に約25億円を記録したものの、2022年度には約5億円に減少していた様子。約5分の1の規模となり明治にとって事業継続が難しい状態に陥りました。
消費者の「あめ離れ」による需要の低下
次にチェルシーが販売終了した理由として、消費者の嗜好が多様化したことにより若者の「あめ離れ」が進んでいるとのこと。最近では「地球グミ」の大ヒットなどもありグミの人気が高く、市場規模は2021年から2023年の間で約300億円と急拡大。一方でハードキャンディの市場規模は2017年で1016億円だったのが2023年には1113億円と明らかに伸び悩んでおり、衰退しているようです。
新型コロナや原材料費高騰によるもの
さらにチェルシーが販売終了した理由として、新型コロナウイルスの影響、原材料費やエネルギーコストが高騰したことも原因とされています。ただでさえ「あめ離れ」により需要が低下しつつある中、新型コロナウイルスにより通勤、通学時にあめを舐める人が減っている様子。さらにそこへ材料費などの製造コストが高騰したことが重なり、苦しめられていたようです。
販売終了したチェルシーの類似品はある?
チェルシーの販売終了により世間ではチェルシーに似た味を求めていろんなものを探している様子。以下にチェルシーに似た味とされている商品を紹介します。
チェルシーの種類 | 類似品 |
バタースカッチ | ヴェルタースオリジナル |
コーヒースカッチ | カンロ 珈琲茶館 |
コーヒースカッチ | ライオネスコーヒーキャンディ |
ヨーグルトスカッチ | チアーズ スコッチキャンディ |
以上が世間でチェルシーの類似品として食べられているもののようです。とくに「チアーズ
スコッチキャンディ」はパッケージが似すぎているとして話題にもなっていました。
チェルシーが北海道限定で復刻!?
チェルシー販売終了後もSNSなどで復活を望む声が多く、また、明治側としても何とかチェルシーを残したいという思いから、明治のグループ会社である道南食品により北海道限定で「生キャラメルガナッシュ」を使用したソフトキャンディ型の復刻版チェルシー(希望小売価格:税込864円)が誕生しました。
実際に食べた人からも好評のようです。
現在、函館や新千歳空港を始めとした北海道の土産店にて大人気の商品となっています。
北海道以外で復刻版チェルシーを買うには
現在、復刻版チェルシーを買うには、現地である北海道の土産屋での購入がメインとなっているようですが、Amazonや楽天などの大手ECサイトでも復刻版チェルシーのページが見つかりました。北海道在住でない方が購入するには現在これらが主な入手経路になっているようです。
まとめ
チェルシーが販売終了したというニュースは、当時多くの人に衝撃を与え深い悲しみをもたらしました。その後世間ではチェルシーの味を追い求め、様々な類似品を探し出してはチェルシーへの欲求を満たす人がいる中、とうとう公式から復刻版のチェルシーが発売され往年のチェルシーファンからは喜びの声が。チェルシーの販売終了は惜しまれますが、類似品や復刻版を通じてその味をもう一度楽しむ方法があります。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?