2022年1月9日から放送されているNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』から目が離せません!後の鎌倉幕府の二代執権・北条義時が主人公の本作は、野心とは無縁だった若者が、いかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描きます。脚本を担当するのは、『新選組!』『真田丸』に続き、3度目の執筆となる三谷幸喜氏。キャッチコピーは『三谷幸喜が贈る予測不能エンターテイメント』となっています。今回は、タイトルにもある「13人」に注目してお届けします。
鎌倉殿の13人の「13人」とは?
鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝(鎌倉殿)の死後に発足した、集団指導体制の『13人の合議制を構成した御家人』を指します。ちなみに、この13人は『源頼朝を支えた坂東の有力な武士』と『下級貴族をルーツとした官僚たち』に分けられていると言われています。
では、その13人のメンバーとキャストをみていきましょう。
①北条時政(ほうじょう ときまさ):坂東彌十郎
義時の父。鎌倉殿と坂東武者双方をつなぐ存在。のちの鎌倉幕府初代執権。
②北条義時(ほうじょう よしとき):小栗旬
鎌倉殿の右腕として、一癖も二癖もある坂東武者たちの間を奔走する。のちの鎌倉幕府二代執権。
③梶原景時(かじわら かげとき):中村獅童
源頼朝を追い詰めた謎の武将。武骨な坂東武者が多い中、和歌を好むなど教養も高い。
④三浦義澄(みうら よしずみ):佐藤B作
時政とは若いときからの悪友で、相模の有力武士団・三浦党を率いている。
⑤和田義盛(わだ よしもり):横田栄司
義澄の甥(おい)。武骨な坂東武者の中でも、豪快さと勇猛さは指折り。幕府の侍所別当。
⑥比企能員(ひき よしかず):佐藤二朗
武蔵の有力武士。頼朝の乳母である比企尼の養子。のちに北条と火花散る権力闘争を起こす。
⑦安達盛長(あだち もりなが):野添義弘
源頼朝の愛すべき従者。頼朝が心を許す数少ない男。手のかかる頼朝を献身的に世話する。
⑧足立遠元(あだち とおもと):大野泰広
武蔵の豪族。文武の才に長たけ、鎌倉入りした頼朝のもとで文官の役割もこなす。
⑨八田知家(はった ともいえ):市原隼人
北関東を治める御家人。伊豆・相模・武蔵の勢力と一線を画す。北条の敵か味方か。
⑩大江広元(おおえ ひろもと):栗原英雄
冷静にして冷徹。極めて有能な官僚で、幕府の政所を取り仕切る。
⑪三善康信(みよし やすのぶ):小林隆
朝廷に仕えながら、都の情勢を頼朝に伝え続けた支援者。幕府の問注所を率いるように。
⑫中原親能(なかはら ちかよし):川島潤哉
頼朝の外交官。朝廷との交渉役として鎌倉と京を往復して活動。義経上洛(じょうらく)にも付き従う。
⑬二階堂行政(にかいどう ゆきまさ):野仲イサオ
京での財務官僚としてのキャリアを生かすべく鎌倉に下向。文官メンバーに加わる。
見どころ
冷酷な鎌倉殿が次々と下していく決断が、まさに殺し合いのデスゲームの様相を呈しているのも『鎌倉殿の13人』の見どころの1つ。これから物語が進み、鎌倉殿亡き後にも繰り広げられるデスゲームでは、13人の中から1人また1人と脱落者が出てきます。歴史的な出来事と歴史上の人物が織り成す、生き残りをかけた策略やスピード感あふれる展開から目が離せません。
筆者の個人的推しなのは、武蔵の若武者である畠山重忠(はたけやま しげただ)を演じる中川大志さんです。役柄は義時と同年代の武蔵の若武者で、義時とはお互いを認め合っている感じです。さて、私の推し・畠山はいったいどこまで生き残れるのでしょうか!?
最後に
5月も終わり、物語も中盤に差しかかっていくこの季節。『鎌倉殿の13人』は、結構エグいやり取りや人間模様が垣間見れて面白いですよ。気になっている方はまだまだ間に合うので、ぜひ歴史的なデスゲームとその頂点に立つ小栗義時の物語をご覧になってはいかがでしょうか?