昨年に引き続き、セ・リーグの勝ち越しで幕を閉じた「日本生命セパ交流戦」。これで通算の勝ち越しはセ・リーグ3回、パ・リーグ14回となりました。交流戦順位を見ると、1位ヤクルトスワローズ、2位阪神タイガースとセリーグが強さを見せましたね。
この結果を受けて、オールスターファン投票の順位にも変動が見られました。そこで、今回はセ・リーグのオールスター注目選手を3名をご紹介します!
2022年 オールスターゲーム日程
まずは、オールスターゲームの概要をご紹介します。
- 第1戦: 7月26日(火) 19:00試合開始 @福岡PayPayドーム
- 第2戦: 7月27日(水) 18:30試合開始 @松山・坊ちゃんスタジアム
各試合前にセパ両リーグから、2名ずつ出場するホームラン競争が行われます。
昨年はオリックスの吉田正尚選手が優勝、ヤクルトの村上選手が一番打球速度が早かった選手に送られる「日産リーフ賞」を受賞しています。
オールスター注目選手はフレッシュな面々!
まずはセリーグの各ポジションファン投票1位(6月10日時点)がこちら。
- 先発投手:青柳晃洋(阪神タイガース)
- 中継投手:湯浅京己(阪神タイガース)
- 抑え投手:大勢(読売ジャイアンツ)
- 捕手:木下拓哉(中日ドラゴンズ)
- 一塁手:中田翔(読売ジャイアンツ)
- 二塁手:牧秀悟(横浜ベイスターズ)
- 三塁手:村上宗隆(ヤクルトスワローズ)
- 遊撃手:坂本勇人(読売ジャイアンツ)
- 外野手:佐藤輝明(阪神タイガース)
ルーキーや2年目の選手など、若手選手が多く票を集めています。これらの選手はチームの顔ともいえる活躍を見せていますので納得の結果ですね。
ファン投票で選出される選手は要チェックですが、ここでは特に若手最注目の大勢選手、湯浅京己選手、牧秀悟選手の3名についてご紹介します。
オールスター注目選手①:大勢(読売ジャイアンツ)
ジャイアンツにドラフト1位で入団した、ルーキーの大勢(本名:翁田大勢=関西国際大学卒)選手が、抑え投手部門で1位を獲得しています。
ルーキーイヤーの今年は最速159キロのストレートを武器に開幕戦でセーブを挙げ、そこから7試合連続セーブという日本記録を樹立しました。6月10日時点で、すでに21セーブを挙げる大活躍を見せています。
キャンプまでは先発投手として期待をされていましたが、桑田投手コーチの進言により中継ぎへ転向。昨年の守護神・ビエイラ選手や中川選手の不調もあり、シーズン開幕時には守護神として指名され、期待以上の働きを見せてくれています。
オールスター注目選手②:湯浅京己(阪神タイガース)
阪神タイガースの湯浅京己選手は、福島県聖光学園高校時代に腰痛を抱え、卒業後独立リーグの富山に入団、怪我の治療をしながらプロを目指した苦労人です。2018年にドラフト6位で入団した後も、腰椎の疲労骨折などにも見舞われ、プロ3年間で一軍での登板は3試合のみでした。
プロ4年目の今シーズンはキャンプ、オープン戦で結果を残し、開幕一軍を勝ち取り、4月中旬に岩崎選手が守護神として定着する前は守護神として活躍、その後はセットアッパーに定着しました。セットアッパーとして16試合連続で無失点を記録、防御率は圧巻の0・82で、リーグトップタイの16ホールドを記録しています。
オールスター注目選手③:牧秀悟(横浜ベイスターズ)
横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手は、ルーキーイヤーだった昨年8月25日対タイガース戦で令和初のサイクルヒットを達成するなど、新人王こそ逃したもののいきなり大ブレイクをしました。よく「2年目のジンクス」でルーキーイヤーに活躍した選手は翌年成績を落とすと言われることもありますが、牧選手には全く関係なく、今シーズンは4番打者としてチームを牽引しています。
セ・パ交流戦では、6月11日に行われた対千葉ロッテマリーンズ戦で、今年完全試合を達成している佐々木朗希投手からホームランを放つなど話題性のある活躍も見せています。ここまで素晴らしい結果を残し、今シーズンは三冠王候補として名前を挙げる解説者もいますが、知名度や注目度がやや低いことが牧選手の課題でした。今回の交流戦での活躍は、今後にも非常に大きな影響を与えそうです。
セ・リーグのセカンドはヤクルトの山田選手やカープの菊池選手、ジャイアンツの吉川選手など有力選手が揃っています。その中でのファン投票1位は価値あるものと言えるでしょう!
最後に
今シーズンのセパ交流戦は、リーグごとの力の差がかなり拮抗してきていることを示してくれました。交流戦 勝敗はペナントレースの結果に大きく関係してくるので、オールスターゲームまで各チームがどのような成績を残すのか注視していきましょう!
そして、今回ご紹介した3選手については言わずもがな素晴らしい成績を残してくれているので、まず間違いなくオールスターゲームにも選出されるはずです。お祭りならではの雰囲気の中、投手と打者は真剣勝負を見せてくれますので、一ファンとして心待ちにしたいと思います!